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りゅうず — 釣鐘をつるすためのつり手。時計のぜんまいを巻き、針を動かすツマミ。

あるとき見た番組で、時計職人のおやじが言っていた。「きれいに磨き上げられた部品は故障もないし、摩耗も少ないから長く使える。特にりゅうずは、中の機械と持ち主をつなぐ唯一の部品だから念入りに磨き込む。」おやじは組み込む直前までりゅうずを磨いていた。

表現者としてそんな部品でありたい。製作者としてそんな職人でありたい。

2009.5.10